訴訟にかかる費用と近年の動向
事業のアイデアや技術は、企業の大切な資産です。そして、それを守る知的財産の仕組みは、企業の価値を高める上で欠かせないものになっています。
とはいえ、現実には、特許や商標に関するトラブルが起きたとき、「守りたくても守れない」という壁に直面する企業も少なくありません。
たとえば、1億円規模の損害賠償を求める知財訴訟には、弁護士費用や訴訟準備費用などを含めて、およそ1,000万円近いコストが発生すると言われています。
本来であれば正当に主張すべき権利であっても、こうした費用や手間を考えると、泣き寝入りせざるを得ない…そんな声を、私たちは多く耳にしてきました。
備えが必要なのは、わかってはいるけれど…
時間と人員が足りない
そもそも知財が
よくわからない
「万が一の訴訟に備えるべきだ」と頭では理解していても、実際にどこから手をつければいいのかわからない。
リスクは感じていても、日々の業務に追われて後回しになってしまう。
あるいは、「うちはまだ小さい会社だから、大丈夫だろう」と考えてしまう。
これは、決して珍しいことではありません。
しかし、知財トラブルは、ある日突然、しかも予想もしなかった相手や場面でやってきます。
たとえば、商品の商標が他社と偶然にも似ていたことで警告書が届いたり、自社で開発した技術が「他社特許の侵害だ」と主張されたり。
準備をしていた企業と、そうでない企業では、その瞬間に取れる選択肢が大きく変わります。
何とかなると思っている

今すぐできる3つの対策

では、まず何から始めるべきか?
大きな投資や時間をかけなくても、今できる対策はあります。
-
競合の特許出願動向を定期的に把握しておく
-
万が一の訴訟費用をカバーできる体制を整えておく
-
自社の技術やブランドを「守るべき対象」として意識する
その第一歩として、私たちは「パテサマ(特許情報の自動要約配信)」と「知財訴訟費用保険」の仕組みをご提案しています。
インザックではこんなサービスを提供しております
特許情報の“見える化”から始める
日々更新される特許情報を、毎回調べて分析するのは現実的ではありません。
「パテサマ」は、登録したキーワードに基づき、国内外の特許公報をAIが要約し、定期的にメールでお届けするサービスです。
・競合の動向が一目でわかる
・新たな出願リスクをいち早く察知できる
・研究開発や出願戦略のヒントが得られる
といったメリットが、専門部門のない企業様からも高く評価されています。
もしもの時に、後悔しないために
知財訴訟は、起きてからでは間に合わないことが多くあります。
「想定外の相手から突然、警告書が届いた」「反論したいが、費用が足りない」――そんな時、冷静に動けるかどうかが企業の命運を分けます。
知財訴訟費用保険は、弁護士費用・裁判費用・和解金などの訴訟にかかる実費を補償することで、経営へのダメージを最小限に抑えることができます。
パテントサマリー(パテサマ)とは、SDI(情報の選択的提供)を提供するサービスです。
パテサマが他のSDIと違うところは、登録した条件に基づき、日・米・欧・中の特許公報の特許請求の範囲(請求項の独立項)をAI要約で確認できるところです。
すでにSDIをお使いの方もいらっしゃると思います。
-
日々の業務が忙しく、特許公報を読んでいられない
-
知財部で読んでいるが、時間を短縮したい
-
開発の部門しかないけれど、侵害予防のために常に新着特許公報をチェックしておきたい
-
海外の特許公報を容易に把握したい
こういったニーズにお応えしてこのサービスをリリースいたしました。
特許情報の収集と分析は、他社の動向を把握し、自社の知財戦略を立案する上で重要です。
パテサマを利用することで、
-
競合の動向が一目でわかる
-
新たな出願リスクをいち早く察知できる
-
研究開発や出願戦略のヒントが得られる
上記が可能になります。
他社の特許出願状況を迅速に把握し、自社の研究開発や特許出願に役立てることが可能です。
パテサマの登録手順
以下の手順で条件式の登録をお願いいたします。
1.
右上のアイコンをクリックしログインします。
➀新規登録
➁Google、Facebookのアカウントをお持ちの方はここからログインすることができます
ログインできたら右上メニューからマイアカウントに進みます。




2.
必須項目を入力し、登録します
➀の必須項目が入力されていないとパテサマを送付することができませんのでお気を付けください
➁パテサマ送付メールアドレスは、ログインアドレスとは紐づいていないため、改めて登録をお願いいたします
③入力が完了したら、登録ボタンを押してください
④右上メニューの条件式登録をクリックし、条件式登録にお進みください


3.
条件式を登録します
検索式の一番下に来る式が報告対象になります。
➀条件式を登録したい国のタブを選択します
➁項目を選択
③条件式を記入
④行の追加
⑤行の削除
⑥条件式の書き方はこちらを参照ください
⑦入力が完了しましたら、「入力内容を確認する」ボタンをクリックします


4.
修正したい場合は「←修正する」で前の画面に戻ります。
条件式をすべて消去する場合は「編集をリセットする」をクリックしてください。
問題なければ「登録する」ボタンをクリック。
登録が完了しましたら、翌週よりパテサマが配信されます。
条件式に不備がありますと配信ができませんのでお気を付けください。



備えること、ほけんのこと
MISSION
週刊パテントサマリーの登録手順
訴訟リスクが高いにも関わらず、法務リソースが限られている企業にとって、保険は非常に有効な防御策です。
特に、以下のいずれかに該当する企業は検討の余地があると言えるでしょう。
-
知財を武器にしている
-
他社の知財を使うビジネスモデル
-
海外とのやり取りが多い
-
訴訟費用が致命傷になる恐れがある
過去の知財に関する係争
知財の権利をとることは言わば保険です。
しかし知財や企業を守るためには保険との包括的なリスク管理も
知財保険と他の保険を組み合わせることで、より強固なリスクマネジメントが実現できます。

知的財産権
訴訟費用保険
知財訴訟に関する弁護士費用や裁判費用などを補償する保険です。特許や商標を保有・活用する企業、他社知財を利用する企業、海外展開中の企業に特に有効です。中小企業やスタートアップにとって、突然の訴訟リスクに備える有力な手段となります。
知的財産権
賠償責任保険
うっかり他社の特許や商標を使ってしまい、損害賠償を請求された場合に備える保険です。中小企業やスタートアップは、訴えられるだけで経営に大きな影響を受けることも。保険に入っておけば、高額な賠償や和解金の支払いにも対応でき、事業を守る強い味方になります。
知的財産と相性のいい保険

サイバー保険
ECサイト・医療機関など
営業秘密の漏洩は不正競争防止法違反のリスクがあり、サイバー保険で事故対応を、知財保険で訴訟対応を補完し、情報と権利を包括的に守れます。

企業総合賠償責任保険
(CGL保険)
小売店・建設業など
CGL保険は、広告表示や営業行為に伴う広範な損害賠償請求に対応可能。知財保険が特許・商標などの法的権利を守り、CGLがそれ以外の周辺リスクを包括的に補完します。

生成 AI 専用保険
生成AIサービスを提供する
SaaS企業
知財保険と生成AI保険は補完関係にあり、登録済知財の訴訟対策と生成物の著作権・情報漏洩リスク対策をカバー。AI導入企業には両者の併用が有効。

役員賠償責任保険
(D&O保険)
出資を受けた
スタートアップ企業など
特許紛争で企業価値が下がると、役員が経営判断を問われ、株主代表訴訟のリスクが生じます。知財保険は企業の訴訟費用を、D&O保険は役員個人を守ります。

取引信用保険
BtoBで大口取引を行う製造業など
知財をライセンス等で収益化する企業は、取引先の未払いリスクに備える必要があります。知財保険が訴訟対応を、取引信用保険が収益の安定を支える補完関係にあります。

M&A保険
(表明保証保険)
事業承継を考える企業
技術・特許・商標の権利状況を含む知財デューデリジェンス後の保証リスクを補償。M&A時の知財リスクにも対応。

PL保険
(製造物責任保険)
他社ブランド製品を製造する企業
特許回避設計の失敗は製品事故を招き、特許訴訟とPL訴訟が同時発生する恐れがあります。知財保険とPL保険を併用することで、法的・物的リスクの両面をカバーできます。

リコール保険
(製品回収費用保険)
コンビニ・スーパー納入企業など
知財侵害により製品の販売停止や回収が命じられると、多額の費用が発生します。知財保険で法的対応を、リコール保険で回収などの実務負担を補うことが可能です。

情報漏洩保険
研究開発型企業・会計事務所
出願前の秘密情報・技術情報の漏洩や社外流出時の補償に。営業秘密管理体制と合わせて導入推奨。
もっと備えについて知っておきたい!
保険を見直したい!
中小企業やスタートアップ企業にとって、知的財産の保護と訴訟リスクへの備えは、事業の安定と成長に直結します。
当社のパテサマや知財保険を活用いただくことで、効率的な情報収集と万全のリスク対策が可能となります。
ぜひ、これらのサービスをご検討いただき、貴社の知財戦略にお役立てください!
疑問・質問などお気軽に、ぜひご相談ください!